こんにちは、心電図イラスト管理人のNABEです。
今回も前回に引き続き、致死性不整脈となります。
致死性不整脈とは、何も処置を施さないと亡くなる可能性が極めて高い危険な心電図波形となります。
前回の心室頻拍(VT)はこちらから。
病態生理
心室細動時の心臓には、収縮期も拡張期も存在せず、心室容積は常にほぼ一定となり、心拍出量は0になります。
小さなリエントリー回路が多数心筋に存在する状態と考えられます。
症状としては、めまいの後に失神してしまいます。
心電図所見
心室が無秩序な興奮を起こしてしまうため、全く不規則な基線の揺れとなります。
治療
直ちに心拍蘇生術(BLS)を開始します。また、早期に除細動を行う必要があります。
除細動でもVFが停止しない場合は、二次救命処置(ACLS)を開始します。
エピネフリンまたはバソプレシンを静注します。
VFによる心停止では、1分ごとに生存退院率が7~10%低下するといわれています。
目の前で人が倒れて意識や反応、脈がなければ迅速に胸骨圧迫(CPR)と除細動をする必要があります。
心電図波形
最後に心電図波形となります。
如何だったでしょうか?
今回から、画像の保存を希望される方は、noteの方に移動して頂くことにしました。
勉強会やセミナー等で使用される際にお使い下さい。
noteでは、jpegとpngでダウンロードすることが可能となっておりますので、ご興味あれば参照して下さい。
コメント
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