こんにちは、CEME@jpeg管理人のNABEです。
さて、今回は私が主に業務として関わっている、【血液透析】についてお話します。
まずは原理からお話して、徐々に話題を広げていき、多くの皆さんに透析について知ってもらえればなと思っています。
血液透析の原理は大きく分けて【拡散】と【限外濾過】に分かれます。
今回は血液透析の【拡散】についてお話しします。
小学校や中学校の理科の時間でも習ったかと思います。
拡散とは、教科書的に言いますと、「小さな孔が空いている膜を境にして濃度の異なる溶液をいれると、中の物質は自然に混ざり合って均一になろうとすること」を言います。
透析についてお話します。
そもそも、血液透析は【腎臓】が悪くなってしまった方を対象に治療を行います。
後日別の章でもお話ししますが、【ダイアライザ】という【人工腎臓】を用いることで拡散と限外濾過を利用して治療をしていくことになります。
目的として、血液中に残ってしまった悪い物質を身体から出したいわけです。
腎臓が悪くなってしまうと、おしっこが出なくなってしまうため、身体の外に悪い物質を出すことが出来ません。
そこで、あえて悪い物質の濃度が低い(又は全く含まれていない)お水=【透析液】という水を使用します。
ダイアライザ(人工腎臓)を介して血液と透析液を接触させます。
そうすることで、血液中の悪い物質は濃度差によって透析液に移動します。
また、血液中に少ない物質を、透析液から移動させて補充することにもなります。
よく私が新人さんに教育するときにお話しするのは、ドリップコーヒーを思い出してみてください。
上からパックにお湯を注いだ時はコップの上の方濃度の濃いコーヒーですが、時間を置くことで徐々に濃度差がなくなっていき、全体が同じ濃さのコーヒーになります。
このような原理で血液をきれいにすることが出来ます。
もちろん、長時間かつたくさんの血液を回した方が効率は上がります。
如何だったでしょうか?
次回は、もう一つの原理である【限外濾過】についてお話ししますのでお楽しみに!
また、私が使用しているイラストは、全てPowerPointのみで作成しています。
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