こんばんは、心電図イラスト管理人のNABEです。
本日は、発作性上室頻拍(PSVT)の中の房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)についてお話しようと思います。
【概要・病態生理】
AVNRTとは、房室結節を含む二重伝導路をリエントリー回路とした頻拍のことをいいます。期外収縮をきっかけとして発生します。
頻拍は突然始まり、突然停止することが多いです。
速伝導路が不応期のときに心房期外収縮が起こると、興奮は遅伝導路を伝わります。
心房期外収縮(APC)についてはこちらから!
速伝導路は逆行性伝導が可能なため、速電導路が不応期に脱していると、遅伝導路からの興奮が速伝導路を逆行し、リエントリーとなります。
速伝導路を逆行した興奮は心房へ向かい、これにより心房と心室がほぼ同時に興奮します。
【心電図所見】
心房と心室がほぼ同時に興奮するため、P波はQRS波に埋もれてしまいます。
房室結節以外の刺激伝導は正常のため、QRS波は正常になります。
心室は規則的に興奮しているため、RR間隔は一定になります。
【治療】
発作時に血行動態が安定している場合は迷走刺激刺激法を試みます。
迷走神経刺激法とは、息こらえ、頸動脈の圧迫、顔面浸水等を行うことです。
発作時に血行動態が安定していない場合はカルディオバージョンやペーシングを行います。
非発作時の根治術としてはカテーテルアブレーションでの治療になります。
【心電図波形】
最後に心電図波形になります。
如何でしたでしょうか?
これからは、更新頻度を上げていきます。
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