こんにちは、心電図イラスト管理人のNABEです。
今回も、前回に引き続き洞不全症候群(sick sinus syndrome:SSS)の紹介になります。
今回は、Rubensteinの分類のⅡ型である洞房ブロックについてです。
前回の洞徐脈についての紹介はこちらから。
病態生理
洞房ブロックは、洞結節からの興奮発生は正常ですが、洞結節と心房の間で興奮伝導障害が生じたものになります。
軽度の場合は無症状ですが、徐脈の程度によっては失神の原因となります。
心電図所見
P波がQRSとともに脱落し、PP間隔が急に延長します。
延長したPP間隔は洞調律時の整数倍になります。
治療方法
可逆性の原因がなく、ペースメーカーの適応の場合はペースメーカーの植込みとなります。
ペースメーカーの適応は、失神やめまいの症状があり、洞不全症候群が確認された場合になります。
また、可逆性の原因がなく、ペースメーカーの適応でもないときは、薬物治療(アトロピン、イソプロテレノール、オルシプレナリン)となります。
如何だったでしょうか?
画像のダウンロードをされたい方は、noteの方へアクセスをお願い致します。
次回も、Ⅱ型の洞停止について紹介になります。
ペースメーカーの話題も出てきましたので、今後はペースメーカーについても記事を書いていきたいと思います。
コメント